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あなたが寝ている間に

Nature Neuroscience

2009年9月21日

While you were sleeping

Nature Neuroscience

植物状態の患者や意識のほとんどない状態の患者でも、ある形式での学習ならば依然として獲得の可能性があるらしいという研究結果が、Nature Neuroscienceに発表された。この研究結果は、これらの患者の幾人かが、行動には現れない意識処理過程を、部分的にではあるが保持していた可能性を示唆している。

T Bekinschteinらは、条件付け課題を使用した。被験者はこの課題で、音が鳴るとそれに続いて眼球に対し空気が吹きつけられるという関連を学習させられた。この関連によって、音が鳴った直後の眼球周辺に予測的な活動が導かれた。

音と空気の吹きつけとの間のこの種の関連を学習するには、2つの刺激の間の関連性を明示的に認識する必要があると、これまでは考えられていた。しかし、それに反して今回の研究では、植物状態患者もこれらの音に対する予測的な筋肉活動を示した。この予測的な活動は空気の吹きつけが予想される時間に近づくと増加し、研究チームは、この種の条件付けの反応を示す患者のほうが、後に応答行動の改善を示しやすくなることを発見した。

この予測的学習は、一般的な無感覚症の患者には現れない。これは、このような学習が意識喪失状態の患者には起こり得ないことを示している。代わりに、植物状態患者や意識のほとんどない状態の患者は、意図的な動作や言語による反応としては現れないものの、確かにある種の学習を可能にする意識状態を保持している可能性がある。

doi: 10.1038/nn.2391

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