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小さな血管が、脳卒中では大きな問題

Nature Medicine

2009年8月31日

Small vessels are big problem in stroke

Nature Medicine

毛細血管(最も細い血管)が、脳卒中後数時間経っても詰まったままになり、脳の損傷を悪化させることがあるとの報告が寄せられている。この知見は、脳卒中の治療の新たな標的を見つけるのに役立つかもしれない。

T Dalkaraたちはマウスで研究を行い、脳卒中後に脳への血流が回復してから数時間経っても周皮細胞(毛細血管壁にある細胞)が収縮したままになり、赤血球の通過を妨げることを発見した。この作用は、毛細血管壁が生産する遊離基(フリーラジカル)に依存する。遊離基の発生を阻害すると周皮細胞の収縮が治まり、脳組織の生存率が改善される。

doi: 10.1038/nm.2022

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