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関節炎の広がり

Nature Medicine

2009年11月9日

Arthritis is spreading

Nature Medicine

関節から関節へと炎症が広がる仕組みが明らかになった。

関節リウマチは数カ所の関節から始まって、その後ほとんどの関節へと広がるが、この進行の原因となる経路はこれまで解明されていなかった。Elena Neumannたちは、滑膜繊維芽細胞(関節を浸している関節液中に存在する細胞で、関節炎患者の軟骨破壊にかかわっている)が、炎症を広める働きをするかを検証した。

マウスを用いて、はヒトの健全な軟骨と関節炎患者由来の滑膜繊維芽細胞を、反対側には繊維芽細胞は加えずに健全な軟骨を埋め込んだ。すると、滑膜繊維芽細胞は体の一方からもう一方へと血管を介して移動し、軟骨の顕著な破壊を引き起こした。

doi: 10.1038/nm.2050

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