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アルコール性肝疾患にも関連する多型

Nature Genetics

2009年11月30日

Variant associated with alcoholic liver disease

Nature Genetics

非アルコール性脂肪性肝疾患に関連することで知られる遺伝子多型がアルコール性肝疾患にも関連していることを報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。

米国では、毎年およそ2万7,000人が肝硬変(肝臓の瘢痕化)で命を失っている。死亡例のほぼ半数はアルコールが関係しているが、アルコール中毒者における肝硬変の発症率は10~15%にとどまっている。従来の研究では、PNPLA3遺伝子の多型が非アルコール性脂肪性肝疾患に関連することが明らかになっていた。脂肪肝の炎症が起きる非アルコール性脂肪性肝疾患は、アルコール摂取とは関係がない。

バーレジェン社(米国カリフォルニア州マウンテンビュー)のD Hindsらは、アルコール乱用歴のあるメキシコシティーのアメリカ先住民系とヨーロッパ系の混血の人々において、PNPLA3遺伝子の多型が臨床的に明らかな肝疾患にも関連することを明らかにした。この遺伝子多型は、遺伝的背景の似た人々から肝疾患のリスクの高い人を見つけ出すうえで役立つかもしれない。

doi: 10.1038/ng.488

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