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細胞内細菌の捕食と消化

Nature Immunology

2008年7月7日

Ingesting and digesting intracellular bacteria

Nature Immunology

細胞自身が自己の内容物を「食べて」分解する自食作用が、細胞内に入った有害な細菌に対する防御作用として重要なことが明らかになった。

    有害細菌に対する防御と自食作用とを関連づけたのは培養細胞で行われた研究だったが、この過程の引き金となるセンサーの同定は成功していなかった。

    倉田祥一朗たちはショウジョウバエを用いた実験で、細胞内への細菌の感染後に自食作用が起こるためには、細菌の特定の成分を認識するタンパク質PGRP-LEが必要なことを明らかにした。細菌が感染したショウジョウバエが生き延びるためにも、この自食作用が不可欠だという。

    哺乳類細胞にも同じようなセンサーが存在し、細菌感染と自食作用を結びつけているのかどうかは、今後の解明が必要である。

doi: 10.1038/ni.1634

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