Nature Ecology & Evolution について
新しいオンライン限定ジャーナルNature Ecology & Evolution は、2017年1月より毎月1回刊行されます。
刊行目的と対象範囲
地球上の生物の最も際立った特徴は多様性です。生物の多様性がどのように生じ、維持され、どのような影響をもたらし、我々がこれをどのように保全すべきなのかを明らかにするには、生態学と進化という研究領域がとても重要です。進化は、生命の起源と多様化から、ヒトの行動の理解や、疾患がもたらす難題への対処まで、生命科学全体に通底する統一概念です。生態学では、相対的に単純な個体のレベルで得た生物学情報を使って、生物とその環境の複雑な相互作用を説明します。生態学の影響は生物学という枠を越えて、環境科学や社会が直面する重要課題にまで及びます。
Nature Ecology & Evolution は、生態学および進化生物学の全領域に目を向け、分子、生物個体、集団、群集および生態系のレベルでの研究に加えて、社会科学の関連領域も対象とします。Nature Ecology & Evolution は、生物の多様性のあらゆる側面に関心のあるすべての研究者と政策立案者がともに、この分野の最も優れた重要な進歩について知り、また、関連する時事問題を議論するための場を提供します。オンライン限定の月刊ジャーナルではありますが、Nature Ecology & Evolution の対象範囲は広く、掲載論文はきわめて幅広い領域の科学者の目に触れることになります。
すべての Nature 関連誌と同様にNature Ecology & Evolution も、専門のエディターからなる専任チーム、公正かつ厳格な査読プロセス、高水準の原稿整理と制作、迅速な出版、編集の独立性を特徴としています。
未発表の研究論文の掲載に加えて、Comment、Reviews、News & Views、Features、Correspondenceといったセクションがあり、それらも生態学と進化の関係する全領域を取り扱います。
Nature Ecology & Evolution がカバーする分野には、次のようなものがあります。
- 人類学
- 行動生態学
- 生物地球化学
- 生物地理学
- 生物海洋学
- 生体力学(バイオメカニクス)
- 化学生態学
- 群集生態学
- 保全生物学
- 生態経済学
- 生態生理学
- 生態系生態学
- 生態系サービス
- 疫学
- 進化発生学
- 進化生物学
- 進化医学
- 統合比較生物学
- マクロ生態学
- 海洋生態学
- 微生物生態学
- 分子進化
- 古生態学
- 古生物学
- 系統学
- 集団生物学
- 分類学
- 動物学
オンライン出版
Nature Ecology & Evolution はオンライン限定のジャーナルです。そのため、研究論文は準備が整いしだい掲載されますので、著者には迅速な掲載というメリットがあり、読者も、定期刊行のジャーナルに掲載される場合よりも数週間早く、受理された論文を読むことができます。なお、オンライン版に掲載される論文は最終版であり、その修正には、Addendum(補遺)、Corrigendum(著者からの訂正)あるいはErratum(編集部からの訂正)の掲載が必要となります。著者の皆様は、ページの校正刷りに誤りがないように細心の注意を払ってください。
編集部とお問い合わせ先
他のNature 関連誌と同様、Nature Ecology & Evolution にも外部の編集委員会はありません。編集上のすべての判断は、研究および編集に相応の実績を持つ専門のエディターからなる専任チームが行います。
編集に関する一般的なお問い合わせと連絡(エディター宛):
原稿の取扱状況に関するお問い合わせ(編集アシスタント宛):
Nature 関連誌との関係
Nature Ecology & Evolution は編集の独立性を有しており、他の Nature 関連誌から影響を受けることはなく、編集部は独自に編集上の決定を行います。他のNature 関連誌へ投稿した論文が不受理となった場合、著者は自動原稿転送サービスを利用して、原稿の担当エディターがご案内するリンクからNature Ecology & Evolution にその論文を投稿することができます。その場合、査読者のコメント(エディター宛のあらゆる部外秘のコメントを含む)と氏名が原稿と一緒にNature Ecology & Evolution のエディターへ転送されることをご承知おきください。Nature Ecology & Evolution のエディターは、判断を下す際にそれ以前の査読の結果を考慮に入れますが、追加または代わりの査読者に意見を求める場合もあります。なお、著者が新たな査読を求めることもできますが、それを希望される場合は自動転送のリンクを使用しないでください。この場合、エディターはそれ以前の査読プロセスをいっさい参考にせず、論文の評価を行います。
Nature Ecology & Evolution への投稿を考えている論文がNature や他のNature 関連誌の対象範囲にも該当する場合に、最初にどのジャーナルに投稿するかは、著者が決定してください。
詳細に関しては、以下をご覧ください。