2015年3月号Volume 12 Number 3

地球上の生物

地球はこれまでに5度の大量絶滅を経験しており、今日までに95%以上の生物種が姿を消したと考えられている。そして現在、人類の活動により生物が次々と姿を消しており、世界各国は保護区を増やしているものの、今後数百年の間に6度目の大量絶滅が起こると危惧されている。生物種の消滅の速度を弾き出し、地球の将来を予測しようと、産学官が力を合わせて困難極まりない「地球上の全ての生物をモデル化する」という作業に取り組んでいる。

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光や電子の波の性質を保ったまま、それらがたどった経路を知ることができるのではないか、という量子力学黎明(れいめい)期からの疑問を、「二重スリット」に見立てた酸素分子とX 線を使ったエレガントな実験で検証することに成功した。
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Editorial

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News

鳥類48種の進化解析結果が報告された。これまでで最も網羅的な系統樹の裏には、志を1つにした研究者たちの大規模な共同研究があった。

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News Features

現在、地球上からは生物種が次々と姿を消しており、次なる大量絶滅の発生も時間の問題ではないかと危惧されている。だが、その深刻さを正確に評価して対策を講じるのに必要な現状把握は、実際のところ極めて難しい。

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Japanese Author

「脳の研究にとって、こんなにワクワクする時代はないと思います」。脳の高次機能の研究に長年取り組み、特に記憶のメカニズムの解明で世界を牽引してきた東京大学大学院医学系研究科の宮下保司教授は目を輝かせる。脳科学者にとって、テクノロジーのブレークスルーが起きているからだという。30年間の研究を振り返りつつ、宮下教授は興味の尽きない研究の将来を語る。

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News & Views

偏りのない解析で、iPS細胞の再プログラム化から万能性獲得までの過程には複数の経路があることが明らかになり、そこから、これまで見落とされていた新しいタイプの多能性細胞の存在が確認された。

超高速現象を毎秒1000億フレーム(コマ)の速さで記録できる、新たな画像撮影技術が開発された。1回きりで繰り返さない現象でも捉えることができ、ストロボやフラッシュも必要ない。この技術は、生物医学やセキュリティー技術に応用できる可能性がある。

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News Scan

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