リアルワールドエビデンス(RWE) 病院や薬局、ウエアラブルデバイスなど、さまざまな情報源から日常的に収集された、健康に関連するデータ。これらは総称して「リアルワールドデータ(RWD)」と呼ばれています。RWDを解析して得た科学的根拠、つまり「リアルワールドエビデンス(RWE)」を使えば、新しい治療法や医薬品の開発が進むのではないか。そうした期待から、2010年代から欧米を中心に、RWD・RWE利活用のための土壌整備が急速に進んでいます。しかし、利活用は簡単ではないことも徐々に分かってきました。このコレクションでは、RWEの現在地と課題を掘り下げます。
SDGs 人類の活動は、急速な気候変動や環境汚染を招いています。こうした問題は貧富の格差をますます広げ、そして貧困は争いを生みます。このままでは、人類は地球で暮らし続けることができない。そうした危機感から、193の国連加盟国は2015年9月、2030年までに達成すべき目標として17のゴール「SDGs(持続可能な開発目標)」を設けました。SDGsは、人間、地球、豊かさ、平和、パートナーシップを柱に構成されています。このCollectionでは、SDGs関連記事のうち、地球環境・エネルギー、生物学的性差・ジェンダー差以外の関連記事を一覧にしています。
生物学的性差・ジェンダー差 生物学的性別(セックス)による差は、個人レベルだけでなく、細胞レベルでも確認できることが分かってきました。それは時に、命に関わることが報告されています。また、社会的・文化的に形成された性別(ジェンダー)に関しても、特定のジェンダーに負担がのし掛かる、差別があるといった社会構造が問題となっています。全ての人が公正・平等に暮らすことを掲げるSDGsにおいても、男女格差の解消はゴールの1つに設定されています。性差/ジェンダー差を直視し、問題に取り組むことは、不公平や不便の解消だけでなく、命を守ることにもつながります。このCollectionでは、生物学的性差およびジェンダー差に関する記事を一覧にしています。
人工知能(AI) 人工知能(artificial intelligence;AI)は、その概念が提唱された1950年代後半には「知的なコンピュータープログラムおよびその作成技術」とされていましたが、近年の目覚ましい進歩とともに、その定義も変化しています。AIは休みなく膨大なデータセットを学習し、また、学習の過程でヒトの脳回路が学ぶように「ある状況では、どちらの方が適しているか」といった重み付けをすることで、まだ見ぬ少し先の未来を予測できるようになりました。ディープマインド社はこの分野を席巻し、実社会にも大きな影響を与え始めています。またAIの進歩は、病気の早期・迅速発見に役立つと期待される一方、個人の特定や戦争利用といった懸念も生んでいます。このCollectionでは、AIおよび機械学習に関係する記事を一覧にしています。
古代人類 現生人類(ホモ・サピエンス)は、さまざまなヒト族との交わりを経て現在の姿になっていることが、近年分かってきました。DNA解析技術が進歩し、数万年前の試料からもゲノム塩基配列を構築できるようになったのです。混血できないと考えられてきたネアンデルタール人のDNAが、アフリカ系以外の現生人類のゲノムに見つかり、アジアの現生人類に至っては、ネアンデルタール人に加えてデニソワ人のDNAも見つかったほか、「未知の人類」の存在も示唆されています。一方、現生人類の直接の祖先である初期人類についても、ミッシングリンクの解明が進められています。このCollectionでは、ホモ・サピエンスに関する古人類学の記事を一覧にしています。
COVID-19 世界で感染拡大が続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。このCollectionでは、SARS-CoV-2に関する基礎的な知見やCOVID-19に関連するニュースなど、科学的根拠に基づいた最新の情報をお届けします。