2009年6月号Volume 6 Number 6

Editorial

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News Features

昨年10月、地球に衝突する直前の小惑星が発見された。研究者たちは迅速に観測を開始し、初めて、宇宙からやってきた天体が地球に衝突するまでの一部始終をつぶさに記録することに成功した。Roberta Kwokがそのてん末を報告する。

地球上には、一卵性双生児が驚くほど高率で生まれる辺境の村がある。これは遺伝子で説明できるのだろうか。古くから好奇の対象となっている双子の生物学について、David Cyranoskiが取材報告する。

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Japanese Author

花は、子孫を残すための重要な生殖器官。ところが、その目立つ姿とは裏腹に、受精はめしべの奥深くで行われ、そのプロセスには未解明なことが多かった。謎の1つは、複雑な構造をかいくぐって卵細胞の元へと正確に伸びていく花粉管の動き。何に導かれているのか? 名古屋大学大学院理学研究科の東山哲也教授らのグループがその答えとなる物質を突き止め、Nature 3月19号1に発表した。花粉管が誘引物質に向かって伸びていくようすの写真が、その表紙を飾った。

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News & Views

2009年4月12日に死去したジョン・マドックスは、1966~73年と1980~95年にNatureの編集長を務めた。それまで科学研究の評価の点でもジャーナリスティックな報道活動の点でも、仲間意識や素人くささが抜けなかったNatureは、彼が編集長に就任したことをきっかけにして、挑発的で専門的な学術誌へと大きく変貌した。

ジョン・マドックスが本誌の編集長を務めた1期目(1966~73年)の後半には、後のマクミラン出版社(Macmillan Publishers Ltd)の一部門であるMacmillan Journalsの社長も兼務していた。

1980年の初頭に飛び込んできた「ジョン・マドックスがNatureの編集長として戻ってくる」という知らせは私たちを驚かせた。

宇宙の大部分が私たちの目に見えないダークマターとダークエネルギーによって占められていることを、さまざまな観測結果が示唆し続けている。この宇宙の闇を解明することは、天文学者と物理学者にとって重要な課題である。

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Japan News Feature

Natureの名物編集長だった故ジョン・マドックス氏は、飽くなき好奇心と大きな愛情をもって日本の科学界を鋭く観察し、インパクトのある記事や社説を書き続けた。彼の言動は日本の科学技術政策に影響を与えただけでなく、日本の科学者が国際舞台で活躍するための大きな励みとなった。20世紀後半、さまざまな苦難を乗り越えながら科学を育てた日本とマドックス氏率いるNatureとのかかわりを、当時の関係者に聞いた。

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英語でNature

筒状のものを切り開いてリボン状にする—簡単そうに聞こえるかもしれませんが、カーボンナノチューブを切り開いてリボン状のグラフェンを思いどおりに作製するとなると、話は別です。 今回は、2つの研究グループがカーボンナノチューブからグラフェンリボンを作製した技術を報じたニュース記事を取り上げます。それぞれのグループの手法の違いに注目して、読んでみましょう。

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