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EFHC1の突然変異は若年性ミオクロニーてんかんの病因となる

Nature Genetics 36, 8 doi: 10.1038/ng1393

若年性ミオクロニーてんかん (JME) は、最も頻度の高い遺伝性てんかんである。我々は以前、JME原因遺伝子の位置を6番染色体p12-p11の領域に絞り込んだ。本論文では、この領域内のEF-handモチーフを有するタンパク質をコードする遺伝子、EFHC1を報告する。変異解析により、JMEの6家系において、てんかんもしくは異常脳波をもつ者に5つのミスセンス変異が同定された。これらの変異は382人の対照健常者ではみられなかった。EFHC1をマウスの海馬初代培養ニューロンにおいて過剰発現させるとアポトーシスが誘導されるが、その誘導作用はミスセンス変異により有意に低減した。このアポトーシスは、R型電位依存性カルシウムチャネル(Cav2.3)の阻害剤であるSNX-482により特異的に抑制された。マウスの脳におけるEFHC1とCav2.3の発現を免疫組織化学的に調べたところ、ほぼ同じ場所に局在しており、さらにEFHC1は Cav2.3のC末端部分と共免疫沈降した。パッチクランプ法によりR型Caチャネルを流れる電流を測定すると、EFHC1は電流を特異的に増加させたが、ミスセンス変異はその効果も低減させた。

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