Letter がん:前立腺幹細胞抗原遺伝子PSCAの遺伝的多型は膀胱がん感受性に寄与する 2009年9月1日 Nature Genetics 41, 9 doi: 10.1038/ng.421 テキサスの膀胱がん症例969例と対照957例においてゲノムワイド関連研究を行った。迅速に検証するため、さらに3つの米国人集団において60のSNPを評価し、最も上位にランク付けされたSNPを9つのヨーロッパ人集団において検証した。PSCA遺伝子のミスセンス多型(rs2294008)は、米国人およびヨーロッパ人集団において膀胱がんと一貫して関連を示した。すべての被験者(症例6,667例、対照39,590例)を統合すると、統合P値は2.14×10−10であり、対立遺伝子オッズ比は1.15(95%信頼区間1.10−1.20)であった。rs2294008により開始コドンが変化し、PSCAの一次翻訳産物のN末端シグナル配列から9アミノ酸の欠失が引き起こされると予測される。in vitroのレポーター遺伝子アッセイによって、多型対立遺伝子が有意にプロモーター活性を低下させることが示された。PSCAゲノム領域の再配列決定によって、rs2294008がPSCAのただ1つの頻度の高いミスセンスSNPであることが示された。我々のデータは、rs2294008が新しい膀胱がん感受性座位であることを明らかにするものである。 Full text PDF 目次へ戻る