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  4. 実験用マウスでの亜種起源とハプロタイプの多様性
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ゲノムワイドハプロタイプ地図：実験用マウスでの亜種起源とハプロタイプの多様性

Nature Genetics 43, 7 doi: 10.1038/ng.847

本論文では、現存する実験用近交系マウスのほとんどの系統におけるゲノムの系統学的起源についてのゲノムワイドな高解像度地図を提供する。本解析は、野生で捕獲された、Mus musculusの3亜種に相当するマウスの遺伝子型に基づいている。実験用の標準マウス系統は、ハプロタイプの多様性が限られている数種類の珍種マウスに由来することがわかった。このような標準マウス系統のゲノムは、大部分が起源となるMus musculus domesticus由来で、残りの部分は主に日本産起源である。我々は、珍種マウスの祖先系統を特徴づけるゲノムワイドハプロタイプ地図を作成し、標準近交系マウスでは、遺伝学的多様性は限定されており、任意に分布していないことを示す。対照的に、実験用の野生亜種由来マウス系統では、そのゲノムにMus musculus内の多様性が広範囲に反映されている。これらの野生亜種由来系統では亜種間の遺伝子移入が広く行われており、また、この過程には研究施設での系統維持による遺伝子混入が役割を担っている。この祖先系統地図による亜種の起源、ハプロタイプの多様性および独自性はMouse Phylogeny Viewerで見ることができる（URL参照）。
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