Letter

前立腺がん:11q12、10q26、3p11.2の多型が日本人の前立腺がん感受性と関連

Nature Genetics 44, 4 doi: 10.1038/ng.1104

ゲノムワイド関連研究を用いて、日本人集団における前立腺がん感受性に関連する多くの座位を以前に報告した。さらなる前立腺がん感受性座位を見つけるため、日本人・日系人男性〔前立腺がん罹患者(症例)2,557例と対照群3,003例〕を対象にした前立腺がんについての3つの独立した集団で、前回のGWASにおいて前立腺がんとわずかに関連(P<1×10–4)を示した9個のSNPの遺伝子型を決定した。前回のGWASのメタ解析と単一祖先群からの前立腺がん症例7,141例と対照群11,804例を含む確認研究で、3個の新しい座位、11q12(rs1938781、P=1.10×10–10FAM111A-FAM111B)、10q26(rs2252004、P=1.98×10–8)、および3p11.2(rs2055109、P=3.94×10–8)がゲノムワイドに有意レベルに達した。さらに以前前立腺がん感受性座位として報告されていた2p11(rs2028898:P=1.08×10–7)にも関連を示唆する証拠が得られた。3つの新規感受性座位の発見は前立腺がんの発生機構にさらなる示唆を与えるとともに、さまざまな集団にGWASを実施することの重要性を強く示すものである。

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