Letter アレルギー:自己申告のアレルギーのゲノムワイド関連メタ解析からアレルギー特異的な感受性座位の共有が明らかになる 2013年8月1日 Nature Genetics 45, 8 doi: 10.1038/ng.2686 アレルギー性疾患はごく一般的な病気であり、健康保険上の大きな負担になっている。本研究では、自己申告のネコ、チリダニおよび花粉のアレルギーの53,862人についてのゲノムワイド関連研究のメタ解析を行ったので報告する。一般化推定方程式を用いて、共有されるおよびアレルギー特異的な遺伝学的効果をモデル化した。P < 5×10−8で関連がみられる共有感受性座位を16座位同定した。これには、これまでに喘息との関連が示されている8座位のほかに、TLR1、TLR6、TLR10の近傍の4p14(rs2101521、P = 5.3×10−21)、HLA-CおよびMICAの近傍の6p21.33(rs9266772、P = 3.2×10−12)、PTGER4の近傍の5p13.1(rs7720838、P = 8.2×10−11)、PLCL1の2q33.1(rs10497813、P = 6.1×10−10)、LPPの3q28(rs9860547、P = 1.2×10−9)、NFATC2の20q13.2(rs6021270、P = 6.9×10−9)、ADAD1の4q27(rs17388568、P = 3.9×10−8)、FOXA1およびTTC6近傍の14q21.1(rs1998359、P = 4.8×10−8)が含まれる。我々は、クラスIIヒト白血球抗原(HLA)領域の6p21.32でのアレルギーに関して、ある一座位が異なる効果を及ぼすことを示す重要な証拠を見つけた(rs17533090,P = 1.7×10−12)。これは、ネコアレルギーに強い関連を示した。本研究は、免疫および自己免疫疾患で共有される病因に新たな観点をもたらすものである。 Full text PDF 目次へ戻る