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副腎皮質がん:副腎皮質がんの統合ゲノム解析による特徴付け

Nature Genetics 46, 6 doi: 10.1038/ng.2953

副腎皮質がん(ACC)は、副腎皮質に由来する進行性のがんである。ACCは、一般的に予後不良であるが、転帰には異質性がある。我々は、45例のACCについて、エキソーム配列決定およびSNPアレイ解析を行い、既知のドライバー遺伝子(CTNNB1TP53CDKN2ARB1MEN1)およびACCにおいてはこれまでに報告されていなかった遺伝子(ZNRF3DAXXTERTMED12)に頻発する変化を同定した。これらについて、77例のACCから成る独立したコホートにおいて検証した。細胞表面のE3ユビキチンリガーゼをコードするZNRF3は、最も高頻度(21%)に変化が見られる遺伝子で、βカテニン経路に関係する新しい腫瘍抑制因子遺伝子である可能性がある。さらに、統合ゲノム解析から、逆の転帰をもたらす2つの分子サブグループが同定された。ACCの中で、予後不良のC1Aグループは多数の変異とDNAメチル化の変化を示したが、予後良好のC1Bグループは2つのマイクロRNAクラスターに特異的な脱調節を示した。従って、侵攻性および緩慢性のACCは、異なる発がん変化によって推進される2つの異なる分子的実体に対応している。

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