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安静時心拍数:安静時心拍数と関連するゲノム座位および安静時心拍数と全死亡率に共有される遺伝学的予測因子の同定

Nature Genetics 48, 12 doi: 10.1038/ng.3708

安静時心拍数は、寿命と相関する遺伝性の形質である。安静時心拍数への遺伝学的寄与やその死亡率との関係についてはほとんど解明されていない。本論文では、ゲノムワイド関連研究の発見解析と追試解析を行ったので報告する。1990万個の遺伝的バリアントから解析を始め、最大265,046人について調べたところ、安静時心拍数と関連する64座位を同定した(P < 5×10−8)。このうち46座位が新規座位であった。次に、同定された遺伝的バリアントを用いて、安静時心拍数と全死亡率との関連を調べた。遺伝学的に予測される安静時心拍数の増加(1分間あたり5回)が、死亡リスクの20%上昇と関連し(ハザード比1.20、95%信頼区間1.11–1.28、P=8.20×10−7)、これは平均余命について、男性では2.9年減少、女性では2.6年減少に相当することが分かった。我々の知見は、安静時心拍数と全死亡率に共有される遺伝学的予測因子が存在する証拠を示している。

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