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食道扁平上皮がん:エキソーム規模の解析により、食道扁平上皮がんに関連するCYP26B1の低頻度バリアント、ならびにその他のコード配列バリアントを同定

Nature Genetics 50, 3 doi: 10.1038/s41588-018-0045-8

食道扁平上皮がん(ESCC)のリスクに関連する一般的なバリアントが、ゲノムワイド関連解析により同定されている。しかし、これらの一般的なバリアントのみでは、ESCCの遺伝率の全てを説明することはできない。本論文では、低頻度感受性座位の同定を目的としたエキソーム規模の解析を報告する。ESCC患者3714人および対照3880人について解析を実施し、さらに、合計で症例7002例および対照8757例を含む2つの独立した集団で再現解析を行った。その結果、CCHCR1TCN2TNXBLTACYP26B1、およびFASNに、6つの新規感受性座位が同定された(P = 7.77 × 10−24P = 1.49 × 10−11)。また、3つの低頻度バリアントは、比較的高い効果サイズ(オッズ比 > 1.5)を有していた。遺伝子型がrs138478634-GAの個体はrs138478634-GGの個体と比較して、抗がん効果のある栄養素である全trans-レチノイン酸の血清中濃度が有意に低かった(P = 0.0004)。これはおそらく、CYP26B1のバリアントにより、この物質を異化する能力が増強したことによると考えられる。これらの知見は、ESCCの発生に希少なコード配列バリアントが重要な役割を果たしていることを示している。

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