Article

石深く表面下を分析する連結相関光熱コヒーレンストモグラフィー

Nature Photonics 8, 8 doi: 10.1038/nphoton.2014.111

光熱拡散波イメージングは、さまざまな媒質を分析する有望な手法である。しかし、従来の拡散波手法は放物型拡散の物理的性質によって制限され、深さ方向に積分した平面的な画像しか得られない。今回我々は、深さ分解光熱イメージング法について報告する。今後、この方法を連結相関光熱コヒーレンストモグラフィー(TC‐PCT)と呼ぶ。この方法によって、既知の光イメージング法や光熱イメージング法では不可能であった表面下の特徴の三次元可視化が可能になる。調べた例には、鋼に開いた穴、組織中の熱傷深さプロファイル、骨の構造など、複雑な表面下の構造や不連続がある固体のイメージングが含まれる。この方法は、最大許容露光量に関する規制に適合し、光コヒーレンストモグラフィーの光熱版である。骨における軸方向の分解能は約25 μm、横方向の分解能は100 μmであると評価され、深さの範囲は約3.2 mm(熱拡散長の約4倍)であった。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度