注目の論文
極めて安定な光格子時計
Nature Photonics
2011年4月4日
Extremely stable optical lattice clocks
17桁目を平均化時間15分で決定できる極めて安定で正確な光格子時計がNature Photonicsで報告されている。この研究によって、10 cm程度の高度の違いを数十分で検出できる全地球測位システムが可能になるだろう。
現行の光格子時計はディック効果によって制限されている。このディック効果は時計の周波数を読み出すのに使われるレーザー計測法に伴う不必要なノイズの原因である。
香取秀俊(東京大学)たちの光格子時計はこの限界を回避し、量子射影ノイズ限界に近い安定性を達成できる。したがって、この研究は実用的な光格子時計の実現への大きな一歩となる。
Nature Photonics 4月号では、この話題に関連する記事を特集している。この特集はhttp://www.nature.com/nphoton/journal/v5/n4/index.html からアクセスできる。
doi: 10.1038/nphoton.2011.34
注目の論文
-
3月4日
天文学:宇宙における水の初期の証拠Nature Astronomy
-
2月28日
考古学:ベスビオ火山の火山灰雲が脳をガラスに変えたScientific Reports
-
2月27日
量子コンピューティング:キャット・コードが量子エラーを訂正し、オーバーヘッドを削減するNature
-
2月27日
気候変動:AMOC(大西洋子午面循環)は将来の温暖化に耐えられるかもしれないNature
-
2月26日
惑星科学:火星に固体の内核が存在する可能性Nature Communications
-
2月20日
コンピューターサイエンス:AIツールが創造的なビデオゲーム開発を支援Nature