注目の論文
長距離量子操作
Nature Physics
2009年1月12日
Long-range quantum manipulation
2つの原子を適切に調整すると、原子にとってはかなりの距離である数マイクロメートル離れていても、片方の原子を使ってもう片方の量子状態を制御できる。この研究成果が、今週のNature Physicsオンライン版で報告されている。これによって量子もつれを制御して操作できるようになるだろう。これは、量子物理の特性を計算や通信のような用途に利用するプロトコルの重要な要素である。
高い励起状態にある電子をもつ中性原子である「リュ-ドベリ」原子が強く相互作用すると、単一の粒子では可能な特定の量子遷移が、集団では禁止されると予測されている。今回、A BrowaeysたちとM Saffmanたちによって、個々に捕捉されたリュードベリ原子の対で、このメカニズムが独立して観測された。このような設定では、原子間の相互作用と同様に個々の原子も制御でき、実用化に適したプラットフォームになるはずである。
doi: 10.1038/nphys1183
注目の論文
-
3月4日
天文学:宇宙における水の初期の証拠Nature Astronomy
-
2月28日
考古学:ベスビオ火山の火山灰雲が脳をガラスに変えたScientific Reports
-
2月27日
量子コンピューティング:キャット・コードが量子エラーを訂正し、オーバーヘッドを削減するNature
-
2月27日
気候変動:AMOC(大西洋子午面循環)は将来の温暖化に耐えられるかもしれないNature
-
2月26日
惑星科学:火星に固体の内核が存在する可能性Nature Communications
-
2月20日
コンピューターサイエンス:AIツールが創造的なビデオゲーム開発を支援Nature