Research Press Release
腎臓がんに関連する遺伝的多型
Nature Genetics
2010年12月6日
腎細胞がん(RCC)に関連する2つの遺伝的座位が同定された。RCCに関連する高頻度の遺伝的多型が同定されたのは、今回が初めてだ。この成果を報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。
全世界で、毎年およそ20万人が新たに腎臓がんと診断されており、RCCが、腎臓がん症例全体の90%を占めている。高血圧、肥満、喫煙は、いずれも腎臓がんのリスク因子だが、腎臓がんのリスクを高める高頻度の遺伝的多型は見つかっていなかった。
今回、P Brennan、S Chanockらの研究チームは、5,970人のRCC患者を対象とした初めてのゲノムワイド関連解析を行い、RCCのリスクに関連した2つの遺伝的座位を同定した。
doi:10.1038/ng.723
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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