Research Press Release
嚢胞性繊維症患者の肺疾患重症度に関連する座位
Nature Genetics
2011年5月23日
嚢胞性繊維症患者の肺疾患重症度に関連する2つの遺伝的座位が明らかになった。この結果を報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。嚢胞性繊維症は、進行性の遺伝性疾患で、死に至ることが多く、欧州と米国では、新生児の約3,000人に1人の割合で発生する。嚢胞性繊維症は、北欧系白人が罹患する症例がほとんどだが、すべての民族が罹患しうる。嚢胞性繊維症患者において、肺疾患は、患者の病的状態や死亡の一般的な原因となっている。今回、G Cuttingらは、約3,500人の嚢胞性繊維症患者のゲノムを解析し、嚢胞性繊維症患者の肺疾患重症度に関連する2つの遺伝的座位を同定した。
doi:10.1038/ng.838
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
考古学:遠い昔に存在していたナイル川のアフラマト支流沿いに建設されたエジプトのピラミッド群Communications Earth & Environment
-
工学:トカゲにヒントを得た建物系は全倒壊を免れるかもしれないNature
-
動物行動学:雄マウスの仔育てに影響を及ぼすかもしれない細胞Nature
-
進化学:バオバブの系譜をたどるNature
-
気候:2023年の夏は2000年に1度の暑さだったNature
-
健康:高齢者の暑熱曝露のリスクが大きくなるNature Communications