Nature ハイライト
Cover Story:空中のヒッチハイカー:種子に着想を得た、風に乗って飛ぶ小さな飛行体
Nature 597, 7877
多くの植物種子の3D形状は、風による散布を助けるよう最適化されており、これによって種子は時には数百キロメートルもの距離を移動することができる。今回B KimとJ Rogersたちは、こうした空中のヒッチハイカーに着想を得て、同様に散布に風を用いることのできる、マクロスケール、メソスケール、マイクロスケールの一連の3D飛行体を提示している。これらの飛行体は、能動電子ペイロードの負荷があっても飛行時間を維持できる。著者たちは、こうした飛行体の応用例の1つに、環境測定用の電池を使用しない無線デバイスがあると述べている。
2021年9月23日号の Nature ハイライト
天文学:約7の赤方偏移にある塵に掩蔽された銀河
応用物理学:室温における単一光子非線形性の実現
ナノスケールデバイス:チップベースの粒子加速器のエネルギーの増大
地球科学:海洋地殻の磁気構造の3D測定
生態学:アマゾン地域の火災は1万種を超える生物の分布域を縮小させる
人類の移動:太平洋諸島の人々のゲノム
微生物学:細菌相による薬剤の生物蓄積
ウイルス学:2021年のエボラウイルスアウトブレイクの起源
分子生物学:単一細胞での翻訳