Nature ハイライト
原子核物理学：ALICEで初めて観測されたデッドコーン効果
Nature 605, 7910
CERNのALICEコラボレーションは今回、「デッドコーン」効果の観測について報告している。この効果は、クォークとグルーオンを理論的に記述する量子色力学によって予測されていたが、これまで直接観測されていなかった。この効果によれば、重いクォークが崩壊してグルーオンを放出する際に、グルーオンのスペクトルはクォークの周りの円錐の内側で抑制される。研究チームは、新しい技術によって、チャームクォーク崩壊時のデッドコーンの観測を可能にし、円錐のサイズに関連したその質量測定法も提示している。
2022年5月19日号の Nature ハイライト
天文学：暗黒物質を持たない矮小銀河の形成史
原子核物理学：ALICEで初めて観測されたデッドコーン効果
原子物理学：リュードベリ原子とイオンの新しい結合状態
マイクロ流体工学：マイクロ流体連鎖反応
化学：分子間[2π+2σ]光付加環化
気候科学：3成分の相乗作用により形成される大気粒子
生態学：温暖化する海で海産食品を増産する方法
遺伝学：マウスのミューテーター対立遺伝子
遺伝学：生殖細胞系列の高頻度変異に影響を及ぼす要因
加齢：Fgf17は脳を若返らせる
ウイルス学：細菌免疫であるCBASSとPycsarを回避するファージ機構
免疫学：連鎖球菌プロテアーゼによるピロトーシスの誘導
免疫学：腫瘍によるCD4+ T細胞を介した免疫回避機構
分子生物学：宿主miRNAを阻害するウイルスmiRNA
分子生物物理学：有糸分裂の際に起こる染色体凝縮の力学的性質
計算生物学：標的の構造だけに基づく結合タンパク質の設計
植物科学：サリチル酸が引き起こす植物の免疫シグナル伝達
生化学：USP14–プロテアソーム複合体の構造変化
