Nature ハイライト

物性物理学:宇宙空間で実現させたボース・アインシュタイン凝縮体

Nature 606, 7913

今回R Carolloたちは、国際宇宙ステーションに搭載されたNASAの宇宙冷却原子実験室(CAL)において、ボース・アインシュタイン凝縮体を膨張させて得られた極低温原子の「バブル」の生成について報告している。バブルの生成と特殊なトラップの表面を覆う極低温原子膜の形成は、この実験室の特殊な微小重力環境により可能になったもので、地表ではこうした繊細な構成は重力によって速やかに崩壊すると思われる。今回の実験は、幾何学、トポロジー、多体量子物理学の間の相互関係を調べる基礎となる。

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