Nature ハイライト

光物理学:極端紫外領域で観測されたラビ振動

Nature 608, 7923

ラビ振動は、2準位量子系と外場のコヒーレントな量子力学的相互作用に起因する、典型的な量子現象である。ラビ振動は、信頼性の高いコヒーレント光源が利用できる波長域(例えば可視域)で日常的に観測されている。今回S Nandiたちは、シード型自由電子レーザーからの極端紫外であるがコヒーレントなパルスによって励起された、ヘリウム原子の基底状態と励起状態の間のラビ振動を明らかにしている。今回の実験は、将来的には短波長光源によって、原子や分子の超高速ダイナミクスをコヒーレントに操作できるようになる可能性があることを示している。

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