Nature ハイライト
原子核物理学:予想外に多かった陽子同士の短距離相関
Nature 609, 7925
原子核内の強い力によって、高エネルギー核子の間に短距離相関が形成される。これまでの実験から、こうした相関があるのは基本的に中性子と陽子の対のみだろうと示唆されていた。今回S Liたちは、三重水素(陽子1個と中性子2個)とヘリウム3(陽子2個と中性子1個)からの電子散乱を比較して、これらの少数核子系では陽子同士の短距離相関がかなり多いことを明らかにしている。
2022年9月1日号の Nature ハイライト
原子核物理学:予想外に多かった陽子同士の短距離相関
化学工学:高分子膜に開いた高選択性の真っ直ぐな孔
化学:タンデム型戦略による窒素還元反応の効率の向上
気候科学:新生代の温暖期における海洋酸素濃度の上昇が意味すること
環境社会科学:森林の保全は計画的に
古生物学:700万年前のヒト族における二足歩行
コロナウイルス:廃水での塩基配列解読によるSARS-CoV-2の監視
神経科学:脳–表現型モデルが万人に当てはまらない理由
神経科学:行動切り替えの神経機構
発生生物学:霊長類in utero胚の空間的転写産物プロファイリング
微生物学:レトロンによる抗ファージ防御機構
内分泌学:PRDM16の安定性の調節機構
免疫学:3型自然リンパ球の新しいサブセット
免疫学:感染における単球と好中球の役割
免疫学:T細胞からのRASA2除去はがんでのT細胞療法の有効性を高める
生物物理学:クロマチン相転移は有糸分裂染色体に微小管が突き刺さるのを防いでいる
生化学:Cas9のコンホメーション移行による活性化機構
構造生物学:アーキアの巨大な環状天然物の合成に関わる酵素