Nature ハイライト
素粒子物理学:自由陽子で測定された形状因子
Nature 614, 7946
今回MINERvAコラボレーションは、水素による反ニュートリノの散乱によって陽子の軸性ベクトル形状因子を測定した結果を報告している。この形状因子には、陽子内の弱い核電荷の空間分布に関する情報が符号化されている。これまでの測定では、束縛原子核が用いられていたために核補正が必要で、これが全体的な精度を低下させていた。今回の実験では、自由陽子からの形状因子が初めて測定されている。
2023年2月2日号の Nature ハイライト
天文学:外層を失った超新星から生じる連星中性子星
素粒子物理学:自由陽子で測定された形状因子
原子物理学:極低温分子に見つかったフェッシュバッハ共鳴
原子物理学:極低温極性分子におけるフェッシュバッハ共鳴の制御
量子物理学:光格子内の極低温分子ダイナミクス
量子物理学:極低温分子気体による多体遍歴スピンモデルのシミュレーション
材料科学:縦型フルカラーマイクロLED
ナノスケール材料:閉じ込め成長によるウエハースケールの積層体
ナノスケール材料:長距離秩序を持つ多孔質炭素をフラーレンから合成
神経科学:自発行動でも教師信号を演じるドーパミン
代謝:抹消性ニューロパチーの新たなリスク因子
微生物学:同居人のマイクロバイオームは似ている
腫瘍生物学:治療効果の高い時間帯を狙え
細胞生物学:合成細胞接着分子ツールキット
細胞生物学:酵母ミトコンドリアのコンプレクソーム
生化学:ポリソームと結合した小胞体膜のトランスロコン複合体
生化学:新たなIII型CRISPR系抗ファージ経路
構造生物学:真核生物のミトリボソーム小サブユニットの組み立て過程