Nature ハイライト

Cover Story:鳥類の頭の始まり:保存状態が良好な頭蓋化石がもたらした、古代の鳥類の脳に関する洞察

Nature 635, 8038

今回報告された<i>Navaornis hestiae</i>の頭蓋化石(画面中央)と、同サイズの現生鳥類の頭蓋骨(やや左上)の比較。
今回報告されたNavaornis hestiaeの頭蓋化石(画面中央)と、同サイズの現生鳥類の頭蓋骨(やや左上)の比較。 | 拡大する

S. Abramowicz, Dinosaur Institute, Natural History Museum of Los Angeles County

表紙は、約8000万年前に生息していた古代の鳥類であるNavaornis hestiaeの想像図である。この種は、ブラジルで発見された化石に基づいて、今回L ChiappeとG Navalónたちにより記載報告されたもので、最古の鳥類の一種である始祖鳥(Archaeopteryx)と現生種とをつなぐものである。Navaornisの頭蓋化石は保存状態が極めて良好であったため、脳を復元することができ、古い祖先的形質と現代的な特徴の両方が明らかになった。そして著者たちは、鳥類の神経構造において数々の特徴が出現した時期や順序を明らかにする上でNavaornisが役立つと指摘している。

2024年11月14日号の Nature ハイライト

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