Nature ハイライト 進化:哺乳類の系図 2007年12月13日 Nature 450, 7172 哺乳類の進化は、顎関節から発達した中耳や、爬虫類の単純な形の尖った歯から変化したトリボスフェニック型(破砕切断型)臼歯など、祖先である爬虫類の状態から発達してきた重要な特徴を着実に獲得したことを含め、直線的な流れとして語られる場合が多い。しかし、Z-X LuoがReviewで解説しているように、そうした見方は、最近発見された多数の化石によって急激に変わりつつある。哺乳類の進化は真っすぐな道をたどったのではなく、行き止まりがたくさんある複雑に分岐した網状の系図を描いており、哺乳類の特徴は別々の系統で何度も進化し、時には失われてきたのである。 2007年12月13日号の Nature ハイライト 進化:母の負担 物理:はぐれ波を捕まえろ 宇宙:ハローにハロー! 進化:哺乳類の系図 遺伝:場所を求めて押し合いへし合い 宇宙:土星に見つかったもう1つの環 物理:超伝導をつくる糊 気象:熱帯低気圧のリモートコントロール 医学:マラリア原虫が宿主体内で示す3つの状態 細胞:マイクロRNAのそっくりさん 目次へ戻る