Nature ハイライト

物理:量子レベルでのリンク

Nature 471, 7337

調和振動子は単純でどこにでもある物理系であり、量子力学レベルで機能するさまざまな振動子が知られている。これまで2つの量子力学的振動子間の結合は間接的にしか実現されていなかったが、離れた位置にある2つの調和振動子間の量子レベルでの直接結合を、今回2つのグループが実証した。このような系は量子情報プロセッサーやシミュレーターの構成要素として使える可能性がある。Brownたちは、捕捉ポテンシャルの中に40マイクロメートル離して保持した9Be+イオンの間に制御可能な直接結合を実現した。Harlanderたちは、同様の実験で、54マイクロメートル離してトラップした単一の40Ca+イオンを結合させた。彼らの系では、余分なイオンが結合を増幅するアンテナのように働く。

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