Nature ハイライト

原子核物理学:マヨラナニュートリノ探索がもたらす展望

Nature 604, 7904

今回CUOREコラボレーションは、4年間にわたる測定活動でニュートリノレス二重ベータ崩壊を探索した最新の結果を報告している。こうした事象が確認されれば、ニュートリノがそれ自体の反粒子であることが裏付けられ、ニュートリノの理解に大きな影響を及ぼすと思われる。今回はそうした事象の証拠は見つからなかったが、CUOREの稼働には、1.5トンの物質を複数年にわたり10 mKの温度に保つために、極低温技術の飛躍的な進歩が必要であった。そうした開発の成果は、物理学の多様な分野でさらに応用できる可能性がある。

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