The Nature Top Ten アクセスランキング
Nature アクセスランキングでは、前月nature.comで、最もダウンロードが多かった記事や論文をランキングしています。日本サイトでは、一部日本語要約も掲載しております。ここにおけるランクは、論文・記事の質、科学的重要性、引用回数などを示すものではありません。人気のあったコンテンツをお楽しみください。
2024年11月4日 ~ 2024年12月4日
最初の10億年に超大質量銀河が活発に形成された
Nature 635 2024年11月14日
今回、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による、赤方偏移が5〜9にある36の銀河の観測結果が報告されており、大質量の銀河で観測結果と一致させるためには非常に高い星形成率が必要であることが明らかになった。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08094-5
低質量X線連星はくちょう座V404星は三重星である
Nature 635 2024年11月14日
今回、ブラックホールの連星系であるはくちょう座V404星が、より広軌道の階層構造を持つ三重星の一部であることが報告されている。その配置は、いくつかのブラックホールは、誕生時に運動量のキックを受けずに形成されることを示している。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08120-6
太陽系の年代測定法を研ぎ澄ます
Nature 635 2024年11月14日
今回、タリウム(Tl)同位体の弱崩壊に関する実験結果が報告され、恒星の鉛(Pb)収率に関する知見が得られている。これによって、隕石試料から太陽系の年代測定を行う際の、Pb同位体の有用性がより明確になった。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08130-4
超固体相に見つかった量子渦
Nature 635 2024年11月14日
今回、極低温原子を用いて実現された超固体における渦を観測して、変調された量子流体と変調されていない量子流体における渦ダイナミクスの基本的な違いが明らかになったことが報告されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08149-7
フロー電池向けイオン伝導膜としての微細孔性高分子
Nature 635 2024年11月14日
今回、レドックスフロー電池向けのイオン伝導膜として、特定のペンダント基を有する固有微細孔性の高分子が提示されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08140-2
フッ化水素を発生させずに蛍石からフッ素化学品を合成
Nature 635 2024年11月14日
今回、現在の工業プロセスの中心となっている、毒性のある有害なフッ化水素(HF)ガスを発生させずに、含フッ素鉱物(蛍石)からフッ素化学品を得る方法が示されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08125-1
スマートフォンによる電離圏マッピング
Nature 635 2024年11月14日
今回、数百万台のスマートフォンによる観測を用いて電離圏の変動がマッピングされている。この結果から、電離圏の詳細が明らかになり、スマートフォンの位置精度の向上への道が開かれる。
News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-024-03545-5
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08072-x
CO2とNが草原の生物多様性に及ぼす複雑な影響
Nature 635 2024年11月14日
今回、草原群落で24年にわたって窒素(N)と二酸化炭素(CO2)を同時に強化する実験が行われ、実験開始から8年以上が経過して初めて植物多様性の低下の増幅が観測されることが見いだされた。これは、生物多様性に対する全球的な変化要因の影響を調べるには、多くの長期的データが必要であることを浮き彫りにしている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08066-9
細胞生物の多細胞的な発生プログラム
Nature 635 2024年11月14日
目立たない単細胞生物が、多細胞動物の初期胚発生がどのように始まったかを解明するのに役立つかもしれない。今回、動物の近縁生物であるイクチオスポレア綱生物Chromosphaera perkinsiiの発生が、動物の胚発生と多くの点で類似していることが示された。
News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-024-03468-1
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08115-3
受容体のタイプがニューロンの特徴選択性を決める
Nature 635 2024年11月14日
R Huganirたちは今回、カルシウム透過性AMPA受容体の発現が、特定の介在ニューロンにおいて感覚表現の低い選択性を維持する役割を担うことを明らかにしている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-024-08027-2