Nature ハイライト
量子情報:量子インターネットに向けて
Nature 605, 7911
今回S HermansとM Pompiliたちは、光学的に接続された3つの固体スピンキュービットによって形成された量子ネットワークにおいて、隣接していないノード間で量子情報のテレポーテーションを行ったことを報告している。テレポーテーションにはまず、隣接しないノード間で、中間のノードを介してエンタングル状態を遠隔共有する必要がある。そして、いったんエンタングルメントが確立されて伝令されると、次にテレポーテーションが実行されて、古典的な限界を超える忠実度で報告される。これは、量子情報を介して通信する量子ネットワークを構築するという目標に向けた重要な構成要素である。
2022年5月26日号の Nature ハイライト
地球科学:海洋プレート内の炭素貯蔵庫の進化
惑星科学:火星で初めて録音された音
プラズマ物理学:卓上加速器で実証された自由電子レーザー発振
量子情報:量子インターネットに向けて
量子物理学:量子誤り訂正への小さな歩みの繰り返し
量子物理学:フォールトトレラントな汎用量子ゲート操作
化学:コバルト電極触媒を用いた水素原子移動
生物地球化学:海洋酸性化で実は減少する珪藻類
進化学:脊椎動物の頭部感覚神経節の進化的起源
化学生態学:蚊がヒトを嗅ぎ分ける仕組み
神経科学:不安定性から安定性を生み出す
神経科学:プルキンエニューロンの可塑性が運動学習を促す
腫瘍免疫学:炎症組織内の腫瘍固有の免疫変化
分子生物学:細胞内の脂質を監視する仕組み
腫瘍生物学:代謝不均一性もがん転移を促進する
遺伝学:遠く離れた遺伝子の転写を同時に調節する
エピジェネティクス:卵母細胞のTET3酵素レベルが子孫の耐糖能異常につながる
生化学:プライマーゼ-ポリメラーゼによるプライマー合成の機構