Nature ハイライト

Cover Story:系外惑星の破壊:軌道を巡る世界を星が飲み込んでいるところが捉えられた

Nature 617, 7959

星は、進化するにつれて膨張するため、近くを周回している惑星はやがて星に飲み込まれてしまう。こうした惑星の破局は、星から光を発する強力な質量放出を引き起こすと予測されているが、これまで直接観測されたことはなかった。今回K Deたちは、明るく持続時間の長い赤外放射を伴う、銀河系円盤内の持続時間の短い可視光アウトバーストを観測したことを報告している。低い可視光光度と放射エネルギーの組み合わせは、太陽に似た星に惑星が飲み込まれたことがこのアウトバーストの起源だったことを示唆している。表紙は、約50億年以内に地球などの内太陽系の惑星に起こると予測されている、そうした事象の想像図である。

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