Nature ハイライト

細胞:JNKシグナル伝達機構

Nature 469, 7329

JNK/c-Junシグナル伝達経路は、神経変性、糖尿病やがんなどのさまざまな疾患に関与しており、また、JNK阻害剤はこれらの疾患の治療薬となる可能性があるとされている。今回、キナーゼであるJNKがc-Junを活性化する機構が明らかにされ、c-JunのN末端のリン酸化が、c-Junと抑制因子複合体NuRDの構成要素であるMbd3の相互作用に拮抗することが示された。c-JunとMbd3との相互作用は、マウスで腸の前駆細胞の増殖調節に重要であることが明らかになった。

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