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Cover Story:おまえの顔がもっとよく見えるようにね…:カンブリア紀の海にいた最上位捕食者のすばらしい眼

Nature 480, 7376

おまえの顔がもっとよく見えるようにね…:カンブリア紀の海にいた最上位捕食者のすばらしい眼
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Credit: Katrina Kenny & University of Adelaide

長さ1 mほどになる遊泳性の無脊椎動物「アノマロカリス」は、5億年以上前のカンブリア紀の海洋における最上位捕食者であった。この生物のものとされるハエにあるような複眼が最近発見されたことで、これが節足動物(昆虫や甲殻類、三葉虫のように関節でつながった肢を持つ動物)に近縁であるという説が確認され、硬化した外骨格が現れる前に複眼が進化したことが示された。南オーストラリアで発見された保存状態のきわめて良好な化石は、アノマロカリスがきわめて優れた視覚を持っていたことを示している。その複眼は、史上最も大きく鋭敏な部類のもので、1つが長さ3 cmにもなり、1万6,000個を超えるレンズを備えていた。カンブリア紀に視力の高い捕食者が存在したことは、当時進行していた捕食者と被食者との「軍拡競争」を促進したと考えられる。(Letter p.237)

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