信頼できる抗体が研究を変える

市販抗体は製品ごとに品質や特異性にばらつきがあり、研究の再現性を損ねる大きな要因となっている。Carl Lafl ammeらが立ち上げたYCharOS(イカロス)社は、ノックアウト細胞などを使った徹底的な性能評価を実施しており、この検証により、性能表示の改訂や販売中止に至る製品が出るなど、状況の改善が見られ始めている。

共有結合は、教科書では「互いの原子が電子を1つずつ出し合い、共有する」と定義される。しかし、ライナス・ポーリングは1931年に「原子間で1つの電子を共有する1電子結合も存在し得る」と提唱し、それ以来、世界中で炭素原子間における1電子結合の実現が目指されてきた。今回、北海道大学大学院理学研究院の石垣侑祐准教授らのチームは、この約100年にわたる挑戦に終止符を打った。

Advertisement

LINE スタンプ