2024年8月号Volume 21 Number 8

運動はどうして体に良いのか

運動をする人が健康で長生きすることは、この数十年間に積み上げられた証拠によって裏付けられている。研究者たちは今、運動が細胞にどのように働き掛けることで、これらの恩恵をもたらしているのかを解明し始めている。

Editorial

一部の学者は、研究結果の誤用を恐れて、セックスとジェンダーの研究を行うことに消極的になっている。Natureは、一連の特別寄稿論文を掲載して、セックスとジェンダーの研究に関わることを科学者に呼び掛ける。

Top of page ⤴

News in Japan

Top of page ⤴

News in Focus

ディープマインド社のAIツール「AlphaFold」の最新版は、タンパク質が他の分子と相互作用する際の構造をモデル化することができるが、このツールへのアクセスは制限されている。

中国では現在、中国語AIモデルの開発が猛スピードで進められていて、数百の言語モデルがひしめいている。その筆頭に挙げられるChatGLMは、多くの点でChatGPTに迫る性能を達成していると開発者は言う。

Top of page ⤴

Features

研究者たちは人工知能をリバースエンジニアリングし、大規模言語モデルの「脳」をスキャンして、これらが何を、なぜ、どのようにして行っているかを解き明かそうとしている。

近視を防ぐには屋外で長く過ごすことが最も効果的だが、さまざまな理由により実行するのは難しいことが多く、それ以外の方法も模索されている。

Top of page ⤴

Japanese Author

Free access

約40億年前に誕生したとされる生命。繁栄に至ったカギは、光合成細菌の出現にある。海洋研究開発機構(JAMSTEC)超先鋭研究開発部門のジャクソン・マコト・ツジ博士は、未知の光合成細菌の探索と解析を進め、新規の光合成細菌を発見。今まで見落とされてきた光化学系進化の重要な知見を見いだした。一連の成果は、光合成細菌研究に新たな局面をもたらしている。

Top of page ⤴

News & Views

一過性で可逆的な遺伝子サイレンシング機構の抑制により腫瘍が不可逆的に形成され得ることが、ショウジョウバエにおいて示された。この結果は、がんが生じるのはDNAの永続的な変化によってのみだという考えに疑問を呈している。

まれな放射性元素である61番元素プロメチウムの化学は、その希少性と取り扱いの難しさから、長く謎に包まれてきた。今回、プロメチウムの錯体が合成されたことで、この知識のギャップが埋められた。

Top of page ⤴

Advances

Top of page ⤴

Where I Work

Basran Burhanは、グリフィス大学(オーストラリア・ブリスベン)の博士課程学生。

Top of page ⤴