投稿案内
Nature Physics は、公正かつ迅速な査読を通じて一流の原著研究論文を出版することに専念します。
このジャーナル誌には、LetterとArticleという2つの研究論文の発表形式があります。
Nature Physics は、原著研究論文に加えて、Commentary、Research Highlights、News & Views、Review、Correspondenceを掲載することにより、物理学界にとって最高品質の情報源として中心的な役割を果たします。
編集者と連絡先
他のNature 関連誌と同じく、Nature Physics には社外の編集委員会がありません。フルタイムのプロの編集者(PhD レベルの物理学者)のチームが、すべての編集上の決定をします。本誌のスタッフ全員のリストは、発行人欄に記載されています。
他のNature 関連誌との関係
Nature Physics は独立した編集体制をとっており、編集者には、他のNature 関連誌から独立した決定権限が与えられています。論文原稿の投稿先を決めるのは著者ご本人です。これからもNature は、物理学を始めとする科学の極めて重要な進歩を発表し続けます。Nature Physics は、そのフィールドを物理学に限定し、この分野での画期的な論文を掲載します。材料科学に関する研究論文は、物理学研究の進展に重点を置く内容であれば、本誌に掲載しますが、それ以外の場合、材料科学はNature Materials の守備範囲となります。投稿した論文がNature あるいはNature Materials で不採用となった場合、著者の皆様は、論文原稿の自動転送サービスを利用し、この論文原稿を担当していた編集者から入手したリンクを使って、Nature Physics に論文原稿を提出できます。この時、査読者の氏名とコメント(編集者宛ての内密のコメントを含みます)は、論文原稿とともに、転送先ジャーナル誌の編集者に転送されることに留意してください。転送先ジャーナル誌の編集者は、採用の決定をする際には、それまでの査読内容を考慮に入れますが、別の査読者の意見を聞く場合もあります。これに対して、著者の皆様は、新たな査読を受けることもできます。この場合には、自動転送サービスを利用しないでください。編集者は、それまでの査読過程とは無関係に投稿論文を評価します。
編集方針と出版方針
Nature、Nature 関連誌における著者および査読者向けサービス、並びに出版方針の詳細については、「For Authors」をご覧ください。Nature Communications をはじめとする他のNature、Nature 関連誌には、数多くの共通方針があります。詳しくは、「Editorial policies」をご確認ください。
略称
抄録・索引検索目的で使用する本誌の略称はNat. Phys. です。
ISSNとEISSN
Nature Physics の国際標準逐次刊行物番号(ISSN)は1745-2473で、電子版国際標準逐次刊行物番号(EISSN)は1745-2481です。
コンテンツの種類
一次研究論文の発表形式
Letterは、重要な新規研究を報告する論文ですが、Articleほど字数が多くありません。通常、Letterは、印刷版4ページ分の長さです。本文は1,500単語以内で、このほかに導入部のパラグラフ、方法、参考文献、図版の説明文が加わります。Letterに添付できる図表は3~5点までとし、参考文献は30点以下とします。Letterは、表題(15単語以内)から始まり、次に導入部のパラグラフ(約150単語、これは抄録ではありません)があります。このパラグラフでは、当該研究の背景説明、実施理由、主たる研究成果(“Here we show” あるいはこれと類似した表現で示してください)、その意義を概説します。他の文献を引用した場合には、Nature のスタイルで出典を明記してください。導入部のパラグラフは、本文の一部と考え、その後の本文中の導入的な記述では、このパラグラフの内容とあまり重複しないようにしてください。Letterには、金銭的利害の対立に関する申告と受付日/受理日を記載して下さい。補足資料を添付することもできます。Letterについては査読が行われます。
Articleは、量的にも充実した質の高い新規研究論文で、物理学界で広く関心をもたれているテーマを取り扱います。本文は2,000~3,000単語程度で、このほかに抄録、方法、参考文献、図版の説明文が加わります。Articleに添付できる図表は4~6点までとし、参考文献は50点以下とします。表題の長さは15単語以内です。抄録は、通常150単語ほどで、他の文献を引用しても出典を明記する必要はありません。ここでは、当該研究の背景と実施理由を簡単に説明し、“Here we show” あるいはこれと類似した表現を使って主要な結論を示してください。次に、導入部のパラグラフ(500単語以内、見出しはありません)で、他の文献を引用して、当該研究の背景をさらに詳しく説明してください。(この場合、抄録と一部重複があってもかまいません。)そして、新知見を簡潔かつシャープに記述して、最後に1~2の短いパラグラフで考察を行ってください。Articleには、金銭的利害の対立に関する申告と受付日/受理日を記載して下さい。補足資料を添付することもできます。Articleについては査読が行われます。
その他の発表形式
Reviewは、特定の研究分野での最近の進展に関する、信頼性が高く、バランスのとれた総説論文です。確かに総説論文は、各分野の専門家による学術的な性格をもったものとして捉えられるべきですが、専門家ではない読者に情報を提供するという視点から書かれるべきものでもあります。したがって、総説論文は、専門家用語の多用や細かな技術論への深入りを避け、単純な散文体で執筆してください。Reviewの長さは約3,000~4,000単語で、通常、4~6点の図表(囲み記事が含まれます)が添付されます。参考文献は100点以内とし、引用は厳選してください。脚注は使えません。Reviewがカバーするトピックの範囲は、単一の研究所での研究、特に著者自身の研究内容に限定してはならず、幅広いものでなければなりません。
総説論文を書くには十分に成熟していないかもしれない発展途上の研究分野に焦点を当てた記事としては、Progressの方が適切です。Progressは2,000単語以内の論文で、4点以内の図表(囲み記事が含まれます)が添付されます。参考文献は50点以内とします。
ReviewとProgressの論文は編集者からの依頼によって執筆されますが、短い要約の付いた論文のご提案は歓迎します。
ReviewとProgressの論文には、金銭的利害の対立に関する申告が付記されますが、受付日/受理日は記載されません。また、これらの論文については、事実の正確さ、適切な引用と学術的なバランスを期すために査読が必ず実施されます。
News & Viewsの記事は、(Nature Physics やその他の文献で)最近発表された研究論文や科学系の学会で報告された物理学の最新の研究成果を読者に伝えます。ほとんどの News & Views記事は編集者からの依頼によって執筆されますが、当該研究論文の発表前や学会開催のかなり前の時点で編集者に執筆の提案をすることは可能です。News & Views記事の査読は実施されませんが、著者と相談の上で編集が行われます。
Correspondenceは、読者が、過去のNature Physics に掲載された論文に関するコメントを寄せたり、物理学に関係する論点について議論する場です。Correspondenceは印刷版1ページ以内で、通常250~500単語の長さとなっており、1点の図表と10点の参考文献に限られています。参考文献の表題は省略されます。Correspondence記事のタイトルは、編集者が作成します。
既発表の研究論文を批判する内容のCorrespondenceについては、批判された論文の著者に簡潔な返答をする機会が与えられます。意見や二次的な問題を批判するCorrespondenceの場合には、返答する権利は自動的には発生しません。
反論については、必ず査読が行われます。他のタイプのCorrespondenceについても編集者の判断で査読が行われることがあります。
Commentary の記事は、物理学に関連した政策論、科学と社会の問題、あるいは純粋な科学的論点に焦点を合わせます。これはNature Physics のOpinion欄に相当するため、1人の著者による記事の方が望ましいと考えられます。Commentary記事は、通常、編集者からの依頼によって執筆されますが、記事のご提案は歓迎します。直ちに幅広い読者層の関心を呼ぶような内容とし、読みやすい文章を心がけ、専門家特有の文体は避けてください。図表の添付を推奨しますが、必要条件ではありません。Commentary記事は、通常、1,500単語以内とし、参考文献は25点以内とします。参考文献の表題は省略されます。
Commentary記事には、正式の金銭的利害の対立に関する申告が付記されませんが、著者の所属機関の記載からは明白でない金銭的利害の対立状況があれば、本文中で言及してください。なお編集者の判断で査読が行われることがあります。
Book Reviewsは、事前の手配に基づいて執筆されます。書評をするのが適当な書籍のご提案は歓迎します。Book Reviews 記事については、査読を行いません。
投稿方法
オンライン投稿
論文原稿は、本誌の「オンライン投稿システム」を使って投稿された場合にのみ検討対象になります。著者の皆様は、このシステムを使って、論文原稿のファイル(テキスト、図表、映像データを含む補足資料)を本誌編集部に直接アップロードし、査読の進捗状況をチェックすることができます。
また査読者は、インターネット上で論文原稿を直接閲覧できるため、査読過程がスピードアップし、査読者の匿名性が保持されます。論文原稿の改訂版(投稿前の問い合わせをした後に提出する論文原稿も含まれます)は、編集者の決定書に記されたリンクを使ってアップロードしてください。改訂版を新規論文原稿として投稿しないでください。