注目の論文

【電池】ナトリウム充電池の実現に向けた重要な一歩

Nature Communications

2012年5月23日

Batteries: Recharging sodium battery development

Nature Communications

新しいタイプの固体充電池の開発に道を開く可能性のある電解質について報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。この全固体ナトリウム充電池は、既存の電池技術に対する低コストで安全な代替技術となることが期待される。

今回、林晃敏(はやし あきとし)たちは、高いナトリウムイオン伝導性を示す硫化物ガラスセラミック電解質を開発した。そして、この電解質を用いて作られたナトリウム硫黄電池は、室温で動作した。これまで全固体ナトリウム硫黄電池の開発は難題だったが、今回の研究は、その実現に向けた重要な一歩前進といえる。

今後の研究の積み重ねによって実用的な全固体ナトリウム充電池が実現することが期待される。

doi: 10.1038/ncomms1843

英語の原文

注目の論文

「注目の論文」一覧へ戻る

advertisement
プライバシーマーク制度