注目の論文

細菌どもが血液を凝固させる

Nature Chemical Biology

2008年11月3日

Bacterial gangs cause clots

Nature Chemical Biology

血液を凝固させる新たな仕組みが発見された。これは細菌感染や敗血症などの深刻な健康問題への新たな対処法につながる可能性がある。

細菌感染と血液凝固は同時に発生する場合が多いが、血液凝固は細菌自体によるものではなく、細菌に対する宿主の応答の結果と考えられていた。

Nature Chemical Biology(電子版)で、R Ismagilovたちは、局所的に高密度で存在する細菌が「凝血」という血液凝固発生プロセスを直接開始させることを示している。これにより、細菌細胞が単に存在するかどうかではなく、その所在部位を考慮することは、凝血に関する認識を大きく変化させる可能性がある。

doi: 10.1038/nchembio.124

英語の原文

注目の論文

「注目の論文」一覧へ戻る

advertisement
プライバシーマーク制度