注目の論文

持続する疎水性

Nature Materials

2013年1月21日

Robust hydrophobicity

Nature Materials

ある種の既知の希土類酸化物セラミックスが本質的に撥水性(疎水性)であり、過酷な環境にさらした後もこの性質を維持することが、今週オンライン版に報告される。持続的疎水性を持つセラミックスは、飛行機の着氷防止、自浄性や耐腐食性が不可欠な場合など、幅広い応用に必要である。

金属やセラミックスなどの耐久性材料は、概して親水性である。これらの材料を疎水性にするために、科学者らはポリマーコーティングを利用する。しかし、こうしたコーティングは侵食性環境下ですぐに劣化する。このたびKripa Varanasiらは、ある種のセラミックスが、衝突する水滴をはじくことを見いだした。この効果は、界面水分子との水素結合を阻害するユニークな電子構造に起因しており、磨耗環境や1,000°Cを超える高温環境に曝された後でも持続した。

doi: 10.1038/nmat3545

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