注目の論文
すべてが見えるレンズ
Nature Materials
2009年12月21日
Lenses that see it all
半球全体から平面へ光を撮像できるレンズが開発されたことが、Nature Materials(電子版)に報告される。この研究結果は、将来、検出器やカメラの開発に役立つかもしれない。
光学レンズは、一方向から来る光しか拡大することができない。しかし、メタマテリアルという人工媒体を通して光の伝搬を慎重に制御することによって、この制約が克服された。メタマテリアルによって、光伝搬の完全かつ意図的な制御が可能になるため、光学機器の能力がガラスを超えて大きくパワーアップする。
N KundtzとD Smithは、最高180度の角度から来る光を捕らえて、平面上に投影するメタマテリアルレンズを作製した。この平面にカメラチップを取り付けると、そのようなレンズは、1回のカメラショットで半球全体を画像化して送信できる。今回のレンズはマイクロ波領域で機能するよう設計されているが、将来、可視光で使用できるようスケールダウンすることができる。
doi: 10.1038/nmat2610
注目の論文
-
11月21日
化学:光を使って永遠の化学物質を分解する新しい方法Nature
-
10月24日
古生物学:古代サンゴから共生関係の初期の証拠を発見Nature
-
8月15日
考古学:ストーンヘンジの祭壇石はスコットランドを起源としているかもしれないNature
-
8月13日
化学:廃水を浄化しながらアンモニアを作るNature Catalysis
-
8月8日
気候変動:グレートバリアリーフの記録的な気温Nature
-
7月11日
古代ゲノミクス:疫病に襲われた新石器時代の農民たちNature