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【材料科学】水から油滴を分離する針の山

Nature Communications

2013年8月7日

Materials science: Pointing the way to cleaner waters

Nature Communications

サボテンに着想を得て、水から油滴を分離する新しい方法が開発された。サボテンの針は、空気中から微小な水滴を取り出すことができるが、今回、Lei Jiangたちが、これを使って、水中の油滴を捕捉する剣山のような人工構造体を作った。将来、石油流出事故の洗浄にとって重要な意味をもつかもしれない。

石油流出事故によって相当な環境被害が生じているため、水から油分を容易に分離する方法がますます求められている。Jiangたちは、サボテンの針が空気中の水分を凝縮して、これが、砂漠環境での水分の確保に役立っているという一連の過程を観察した。そして、人工的な針で水中の油滴についても同じことができるのではないかと考え、銅製の針を並べた構造体を効率の高い油吸着材として設計した。このJiangたちの論文によれば、従来の油水分離技術で対応できないことがあった微小な油滴を捕捉できる点が、この新しい方法の利点だとされる。

doi: 10.1038/ncomms3276

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