注目の論文
タンパク質スプライシングの核心に切り込む
Nature Chemical Biology
2010年5月24日
Cutting to the core of protein splicing
タンパク質スプライシング(翻訳後タンパク質修飾の一種)の律速段階、およびその反応を引き起こす誘因が、Nature Chemical Biology(電子版)発表の論文で明らかにされる。
タンパク質スプライシングでは、インテインという短いタンパク質配列が元のタンパク質から自動的に切り出される。これまでの研究では、この過程の4つの段階が明らかにされているが、研究のために不活性化された変異タンパク質の利用を余儀なくされていた。
今回T Muirたちは、核磁気共鳴法に旧来の酵素的分析法を組み合わせ、活性を失っていない特別仕立てのタンパク質を分析した。これにより、一連の過程の中の第三の段階がタンパク質スプライシングの律速段階であることが明らかにされた。また、タンパク質構造の特定の配置がこの構造的変化を促進していることもわかった。今回の発見は、タンパク質スプライシングが起こりすぎたり偶発したりしない理由を明らかにする一助となる。
doi: 10.1038/nchembio.371
注目の論文
-
12月20日
化学:アルゴリズムは、ウイスキーの最も強い香りと原産地を嗅ぎ分けることができるCommunications Chemistry
-
12月12日
天文学:Firefly Sparkleが初期の銀河形成に光を当てるNature
-
12月10日
Nature's 10:2024年の科学に影響を与えた10人Nature
-
11月21日
化学:光を使って永遠の化学物質を分解する新しい方法Nature
-
10月24日
古生物学:古代サンゴから共生関係の初期の証拠を発見Nature
-
8月15日
考古学:ストーンヘンジの祭壇石はスコットランドを起源としているかもしれないNature