注目の論文
水星の自転に対する小惑星の衝突の効果
Nature Geoscience
2011年12月12日
Asteroid impact on Mercury’s spin
水星はかつては同期した自転をしながら太陽の周りを回っていたとの報告が、Nature Geoscience(電子版)に寄せられている。大きな小惑星との衝突により蹴飛ばされて、水星はこの安定した自転から現在のような異常な自転速度に減速されてしまったと示唆されている。 M Wieczorekたちは数値モデルを用いて、水星の自転の進化に対する異なったシナリオを検証した。彼らは、68%の確率をもって、水星が初期に現在の軌道上を逆向きに自転したならば、片方の側を常に太陽光にさらす同期した自転に捕捉されていたことを示した。彼らの計算は、大きな小惑星との衝突がこのパターンを中断させ、太陽の周りを周回する間に1回半自転する現在の状態に結果的に進化したことを示している。
doi: 10.1038/ngeo1350
注目の論文
-
4月23日
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
4月22日
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change
-
4月11日
環境:世界のプラスチックのうち、再生材料から製造されたものは10%未満Communications Earth & Environment
-
4月10日
考古学:狩猟採集民がマルタに向けて出帆Nature
-
4月10日
惑星科学:月の裏側の水の存在量の評価Nature
-
4月9日
遺伝学:古代のDNAから湖魚の早期導入が明らかにNature Communications