注目の論文
大気中でレーザーが水凝縮を誘起するメカニズム
Nature Communications
2011年8月31日
Laser-induced condensation of water in air
レーザーによって水滴形成が誘起されるメカニズムとされる1つの考え方が報告される。この方法は、大気中での水凝縮を引き起こす新たな方法の開発をめざす従来からの研究をもとにして得られたもので、大気中でのレーザーの応用、例えば、大気の遠隔探測や雨の制御につながるかもしれない。
大気中に微小粒子を散布して、水滴が成長し始めるようにするというのが、雲の種まきの方法として長く行われている。大気中で強いレーザービームを照射すると、空気がイオン化されるので、レーザービームは大気中の水分の凝縮を助ける役割を果たすことが予測されていた。今回、J Kasparian たちは、スイス・ジュネーブのローヌ川上空で、さまざまな大気条件におけるレーザー誘起の水凝縮を測定した。その結果、湿度が70%を超えると、レーザーによってマイクロメートルサイズの水滴の成長が起こることが判明した。
doi: 10.1038/ncomms1462
注目の論文
-
1月17日
進化:初期の人類は100万年以上前に過酷な砂漠の条件に適応したCommunications Earth & Environment
-
1月16日
人類学:鉄器時代のブリテンにおけるケルトの「ガールパワー」Nature
-
1月16日
環境:ノルドストリーム海底パイプラインの漏れによるメタン排出量の調査Nature
-
1月9日
古生物学:パンクとエモの化石が軟体動物進化の理解を揺るがすNature
-
1月9日
生物多様性:淡水生物の約4分の1が絶滅の危機に瀕しているNature
-
1月2日
地質学:イエローストーンの火山活動は北東方向に移動しているかもしれないNature