注目の論文
栄養素により悪化する沿岸の酸化
Nature Geoscience
2011年10月24日
Coastal acidification exacerbated by nutrients
栄養素のレベルが高いことで沿岸水は海洋酸性化の影響をより受けやすいとの報告が寄せられている。大気からの二酸化炭素の入力とともに、沿岸水への人工的な栄養素の入力は、これらの水の酸性度増大をもたらしうる。
W-J Caiらはメキシコ湾北部と東シナ海で収集されたデータを用いて、沿岸水の酸性度に対する栄養素の入力の影響を調べた。予想されたとおり、栄養素のレベルが高いと微生物活動が増大するために植物プランクトンの大増殖と海水酸性度の増大をもたらす。しかし、モデルシミュレーションは、酸性度の増大が植物プランクトン大増殖と大気からの二酸化炭素入力の独立した効果を単純に足しあわせたものよりも大きくなることを示している。
Caiらは、酸性度がさらに増大するのはこれらの水がpHの変化を緩衝する能力が減少するためであると示唆している。
doi: 10.1038/ngeo1297
注目の論文
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
気候変動:パリ協定を達成するために、CO2の受動的吸収を計算から分離するNature
-
11月18日
惑星科学:嫦娥6号のサンプルが裏側の月火山活動の年代を特定Nature
-
11月13日
地球科学:2022年のマウナロア火山の噴火を調査するNature Communications