注目の論文
チベット東部の初期のパルス的成長
Nature Geoscience
2012年8月6日
Early and pulsed growth of eastern Tibet
約3千万年前にインドとアジア大陸が衝突した初期の段階にチベット高原の東縁には高山地形が存在していた可能性があると、今週号のNature Geoscience onlineに発表された研究が示唆している。これまでは、チベット東部の大部分にわたる高山地域は1500万~1000万年前に発達したと考えられてきた。
Erchie Wang、Eric Kirby等は、チベット東部の地形の成長の年代を、温度の低い地球表面に露出した岩石が山地で浸食されたことによる岩石の冷却年代を分析することにより決定した。初期の定常的な地形の成長が起きた後に、高原の縁は二つのパルス的な山脈形成事象の間に成長した。著者等は、この長期にわたる間欠的な山脈成長の性質は、チベット東部の高山地形を構築するには二つの異なった物理的メカニズムがあったことを示している可能性があることを示唆している。
doi: 10.1038/ngeo1538
注目の論文
-
4月2日
気候変動:南極海の温暖化が熱帯降雨に及ぼす影響Nature Communications
-
3月13日
気候科学:記録的な海洋温度が気候モデルに合致するかもしれないNature
-
3月13日
環境:19世紀後半以降、地中海地域の降水量はほぼ安定しているNature
-
3月13日
考古学:西ヨーロッパで発見された最古の顔の一部Nature
-
3月11日
気候変動:温室効果ガス排出は人工衛星を脅かすかもしれないNature Sustainability
-
3月7日
惑星科学:月面において氷が存在するさらなる候補地Communications Earth & Environment